現実直面生活3日目。~解放から病室・爆睡編~

それは突然終わった。
周りがざわつき頭を無にしていたワタシも気づいた。
眼鏡を外してるワタシは目を開けても何も見えない。
が、確実にワタシの周りでざわついている。

主治医様じゃないですか。
ワタシの横にいらっしゃるのは。

右脚股関節の状況を確認。
びっちり固定されていた脚の解放。
そして突然終わったのだ。

脚を動かしても良いと言うことは寝返りも?
そうです、全てから解放です。
お疲れ様でしたワタシ。
麻酔で具合が悪かったのは遠い過去。
今や空腹で気持ちが悪い。
それは元気な証拠。
ワタシは右に左にと動いた。

動けるというのは素晴らしい。
普段睡魔と闘うワタシが悟った瞬間だ。
10時からMRI検査だと言うのを聞いた。
おぉ、午前中で解放されたということか。
万歳三唱。

点滴、心電図はそのままでMRI検査へ。
しかも2階の集中治療室から1階へはベットで。
あれ三半規管がダメな人はマジでダメ。
ベットの上で天井見上げてるワタシを部屋to部屋。
途中エレベーターに乗ってウィーンと上下する。
三半規管と空腹が化学反応。
MRI検査で体調悪くなったら押してくださいボタン。
何度押そうと思ったことか。
閉塞感や衝撃音には太刀打ち出来るのに。

コレさえ終われば。
ココさえ我慢すれば。

集中治療室の一夜も長かったが、あのMRI検査も長かった。
なんとか無事に終了し化学反応を食らって病室へ。
あぁ…戻ってきましたよ。
新幹線が見えるワタシの場所へ。

さぁ歩いてトイレへ行きましょう。
点滴の管が長いので気をつけて。
もう大丈夫なので歩いてくださいね。
ワタシはすっかり元気な人扱い。
でもそうですよ。
倒れたり病んだりして入院手術した訳ではないのだ。
感謝だ、感謝。

回復食。
絶食していた人にはお粥であろう。
ところが土曜日の昼だったからか肉うどんだった。
お腹空いてるけどこんな量は食べられません。
ゴメンなさい。
汁と缶詰最高でしたよ。
ワタシの名前にお粥400gとメモがあった。
コレから毎食400gのお粥が出るのか一抹の不安。

そうしてワタシの過酷な術後は終了。
集中治療室で寝られなかったワタシは爆睡へといざなわれたのである。
寝返りmyself、最高です。

ワタシの備忘録。
まだ少し続きます。

現実直面生活2.3日目。~集中治療室編~

まな板の上の鯉になったのは午前10時。
麻酔から目覚め家族や先生と話したのが多分午後3時。
手術から約5時間、ワタシはストレッチャーの上にいた。
それも全身麻酔で身動きもない仰向けで。
そりゃワタシの腰もバキバキしてるって話だ。

左手には点滴3か所、ナースコールを持つ。
右手に点滴1か所、人差し指に酸素濃度計。
さらに右腕に自動血圧計がセッティング。
右脚は股関節を動かせない為、膝を曲げられない。
そういう訳でガッチリ固定されている。
体には心電図、鼻には酸素吸入器。
目覚めた時点で腰が痛いのに一人で寝返り不可。
寝てるしかないのに辛ろうございます。

何時間か経った頃、看護師さんが体を横にしてくれた。
あぁ楽になったぁ…と思ったのも束の間。
直ぐに体の置き場所に困る。
自由な左脚を駆使してちょっとずつ動く。
明日何時までコレを続けるんだろう。
頭を無にして寝ようとすると自動血圧計が動く。
何かを知らせるブザーが鳴る。

看護師さんの会話で5時だと知ってしまった。
なんと!2時間しか経ってないのかよぅ。
ワタシはやさぐれていた。
思い起こせばMRI検査をした頃には頭痛はおさまっていた。
こんなに辛い思いをするならなんで手術したんだろう。
偶然見つかって助けてもらった手術なのに、思ってはならん事が頭をよぎる弱いワタシ。

電気が消えた、消灯ということは9時か。
頭を無にする。
血圧計で目覚める。
看護師さんが来てくれた時に体の移動をお願いする。
自分で勝手に動いてるので汗を拭いてもらう。
以下繰り返し。
看護師さん、ありがとうございました。

朝に顔を拭くタオルを持って看護師さんが来た。
手術日の朝、病室でも経験したので知っている。
電気がついたから6時、夜が明けたということだ。
昨日言っていた明日までの我慢とは。
麻酔が抜ける24時間か、術後の24時間か。
長い夜は明けたが答えはまだ出ない。

長ぇ、長ぇ。

現実直面生活2日目。~手術無事終了編~

全身麻酔の経験した人が口々に言った。
3まで数えたら記憶ない。
じゃワタシは一体?

手術当日、緊張で眠れないひとが多いとか。
爆睡したワタシは看護師さん、麻酔科の先生から『珍しい』と言われた。
ワタシ的にも枕が変わったのに爆睡は珍しい。
そんな珍しいワタシに朝ごはんは無い。
絶食のスタートである。

世帯主と世帯主の母様と主治医様から手術の説明を改めて受ける。
どうやらワタシの手術名は『未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術』
で、ワタシの場合動脈瘤の入り口が広いワイドネックというもの。
ステントを併用した手術になるんだそうな。
右脚股関節からワタシの脳動脈瘤がある頭部まで。
全く詰まりのないアラフィーとは言え若い血管というお墨付き。

点滴が始まった。
歩いて手術室へ向かう。
だって元気だからさ。
麻酔科の先生やら誰やらかにやら。
担当のホニャララですと何人にも自己紹介された。
もう覚えとらんが、お世話になりました。
船酔いする人は麻酔は辛いよって言われた。
え、まさにワタシ。

10時に麻酔入りますよ。
ハイ、入りました。
大きく深呼吸してくださいね。
船酔いしてる感じで目眩してきますよ。

あ、ホントだ。
I said。
…記憶が無くなりました。
先生の言葉を聞いて、言葉を発してるうちに記憶ない。
数を数えるヒマさえ与えられなかった。
にしてもですよ、聞いてた通りでマジで記憶が無い。
全身麻酔って凄いな。

ガタっと何か動いたなぁ…と目覚めた。
indigoさん、indigoさん。
呼ばれてハイと返事したが麻酔で喉がやられ、カスカスの声。
一体何が起きてるんだっけ?

手術が無事に終わりましたよ。

そうでした。
ワタシは手術してたのでした、手術室から集中治療室へ移動してるのだ。
indigoさん、最近測った体重覚えてる?
と、なぜかココで聞かれた。
0.5キロ減らして答えたのは失わなかったワタシの正気笑
世帯主達と少し会話をした。
終わったのだな、あっという間に。

だが高度治療のワタシはココからが勝負。
主治医様からはカテーテル入れた右脚は明日まで動かせないからね、頑張って。
と、言われ。
麻酔科の先生からは麻酔が体から抜けるまで24時間かかるから、頑張って。
と、言われた。
どの時間から24時間?
明日まで動かせないって何時まで?
麻酔に負けて吐き気もあるのに考えたくない。

うわぁぁな集中治療室編は次回へ続く。

現実直面生活1日目。~入院当日編~

入院が近づく頃、コロナもジワジワ近づく。
職場からもカナリ気を遣って貰った。
入院前日はコロナになってないワタシが隔離出勤だった。

いよいよ入院。
ニューなスーツケースに荷物を詰め込む。
旅支度でない事が残念賞。
PCR検査からスタートです。
の、前に二週間朝晩の体温記録をしたが35度台。
前日コロナを気にしたか、37度近くまで上がった。
ワタシにとっては微熱の域。
検査結果が出るまでの10分はハカハカモンだった。
結果、大丈夫、陰性。
ハイ、翌日の手術決定である。

病室に案内されてワタシは少々テンション上がった。
何故ならば。
入院した病院が駅の近くなのだが、
4人部屋の窓側だったワタシのベットから新幹線の到着発着が見えるのだ。
一瞬旅気分。

頭痛キッカケで入院手術になったこの日。
頭痛もすっかり落ち着いて元気な入院当日。
不謹慎だが上げ膳据え膳のお一人様。

うつらうつらしてると歯科に呼ばれる。
おっと昼寝するところだった。
口腔洗浄をするんだそうな。
細菌から合併症になるのを防ぐ為、軽く歯石も取りますよ。
歯石除去後、歯茎からばい菌が入って腫れた。
抗生物質で落ち着くまで3日かかった。
という過去の悪夢が過ぎる。
ある意味あの機械音は全身麻酔より恐怖。

親知らず4本全部虫歯治療必須。
アラフィフにもなると病院通いが増え多忙。
面倒だがそういうことだ。

風呂に入ってマッタリしてる頃。
点滴準備の看護師さんがきた。
左手の甲に点滴ルート確保するらしい。
ところが細いワタシの血管、左は更に細い。
看護師さん、頑張って逃げる血管を追ったが負けた。
ワタシの血管に。
場所を変えて性格ばりに曲がりくねった血管を捕まえ、点滴ルート確保に成功した。

いよいよ明日は手術。
普段11時過ぎないと風呂に入らないワタシが4時に風呂に入る。
普段夜中の1時過ぎないと寝ないワタシに9時に消灯。
それでも直ぐに就寝爆睡。
寝過ぎた!って起きたら夜中の1時。
普段寝る時間じゃんか。
緊張感の無い入院当日だった。

現実直面生活。~ プロローグ3編~

病院から連絡が来るまでの間が一番不安だった。
ワタシ、中学生の入院以来大きな病気も無く至って健康優良児。
その時ですら『もう痛くありません』と言って手術しなかった人間である。
それが未破裂脳動脈瘤とか聞いたことない病名だ。
3Dで動脈瘤がある場所をクルクル回して見た。
それホントにワタシの頭?
なんて思うほどである。

4月中旬。
お呼び出が来た。
カンファレンスが終わったのだ。
現実味が出て再度病院へ行く。
カテーテル手術に決まった。
決まった、決まった、決まったぁ。
アタマ開かなくて良いのだ。
もし開頭手術した場合、ワタシの白髪の行方は。
そっちの心配はクリアした。

早いけど5月27日に手術で良いですか?

え。
ホントに早い。
早くて夏くらいかと思っていたので更に現実味。
手術までやってはダメな事、控えた方がいい事を聞かねば。
タバコ、アルコールは…飲まないんですね。
血圧の為には…正常値なので大丈夫です。
indigoさんの場合、普通の生活をしてください。
だそうです。
気持ち、ラーメンは控えよう(塩分)
気持ち、早寝しよう(今日中)

ゴールデンウィーク明けに再度検査。
その日から血をサラサラにする薬を飲んでいる。
気をつける事はココにある。
鼻をかむときは静かに。
歯を磨く時も歯茎に傷を付けないように。
怪我をしないように。
血が止まりにくいからね。
入院当日はPCR検査するのでコロナに気をつけて。
コロナ陽性だと全身麻酔の手術が出来ないとか。

色んな書類に署名をしていよいよ入院準備。
そうしてワタシはニューなスーツケースを購入したのである。